オーストラリア留学に興味があるけど、どのくらい費用がかかるのだろう?
語学学校や専門学校ではなくて、大学3〜4年の留学にかかる実際の費用は?
医療系や栄養系の大学留学の学費について詳細な情報が少ないので、イマイチ費用がわからない。他の学部に比べて高いの?
おおよそではなくて、リアルな学費を数値で知りたい!
このような疑問を持ったことはないでしょうか。
私自身、留学前にたくさんの情報をインターネットで探しました。しかし、オーストラリアで栄養系を目指す日本人学生がそもそも少ない事と、多くの留学エージェントも、大学の情報は持っていても、栄養学部に関わる詳細な情報を持っていませんでした。そのため、留学体験者のリアルな情報がなく、留学決定後に想像を超えた膨大な学費がかかることを身をもって知り、心が折れたことを覚えています。
このブログでは、留学を検討するに当たって、一番心配で気になる「どのくらいの費用がかかるのか」ということに焦点を当て、私がウーロンゴン大学に入学してかかった学費を全て公開します。
これから準備をされる方、ご家族様、ぜひ大まかな費用を参考にしていただけたらと思います。
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- オーストラリアの医療・栄養系の大学留学に興味がある
- オーストラリアの大学留学に興味があるが、どのくらいの費用がかかるのか知りたい
- オーストラリアの大学留学に興味があって、実際に留学した人の直近のリアルな情報が知りたい
- リアルな学費の数値が知りたい
基礎情報
- 大学名:ウーロンゴン大学 (UOW)
- コース:The Bachelor of Nutrition Science
- 期間 :合計約3年4ヶ月
- 語学学校 : 2019/9/27 〜2020/02/07 (16週)
- UOW : 2020〜2022 (3年間)
オーストラリア留学 3年でかかった費用-Nutrition Scienceコース【学費のみ】
【合計費用】 学費のみ : 約850万円
筆者が、ウーロンゴン大学 (3年間)と大学入学前の語学学校で支払った総額は、
$93,622.20(日本円で約850万円)
- 上記で記載している日本円は1オーストラリアドル=90 円(2023/2/10時点)で計算しています。為替レートの変動によって、実際の費用も変わりますので予めご了承ください。2020年当時は円安ではなかった為、おそらく記載の金額よりも低いです。
内訳①ー語学学校の費用:約67万円
- 学校名:Universal English College
- コース:大学入学前英語コース AEP2-3
- 期間:16週 (英語力のレベルのよって異なる)
- 内容:大学で必用なエッセイやレポートの書き方、プレゼンなどを徹底的に行いました。
- 卒業条件:IELTS6.5〜IELTS7.0相当
筆者も語学学校に入学するまで、留学エージェントの担当者にこのように宣言していました。
“学費をセーブしたいので、この数ヶ月でIELTSオーバーオール6.5以上のクリアを目指し、語学学校に入学せずそのまま大学へ入学します!”
なぜなら、エージェントはそれで儲けている!と思っていたので。がしかし、
正直な感想としては、IELTSはただの大学入学条件でしかなくて、レポートやエッセイの書き方はIELTSとはやっぱり違うんですよね。あとは、プレゼンのスタイルも日本とはやはり違うので、プレゼンに慣れていても、英語でのスキルを上げて練習していた方が必ずいい。あとは、語学学校と大学が提携しているので、この時期の入学ならばIELTSはもう受けずに、学校の試験にパスすれば大学入学に間に合います!
という、この言葉に後押しされて?(いや負けて?笑)、入学を決めました。
というのも、当時の私はすでに32歳でした 。栄養学部の入学は一年に一度のため、2020年度3月に絶対に入学をしたかったのです。すでに何度かIELTSは受けていたのでスコアは持っていましたが、オーバーオールで6.5に達してなかったのです。高校卒業したばかりの若い方なら、一年や二年、時間はたっぷりあるかもしれませんが、30歳を過ぎてからの1年はとても貴重。ましてや仕事をしていると色々とタイミング的な問題も出てくるものです。
“9月末からのコースに入学すれば、IELTSは受けなくても良い”という言葉によって、相当なプレッシャーから解放されました。入学してからの感想は、“本当に入学してよかった”のことは一つにつきます。
大学入学のために一般のIELTSは受けなくていいかわりに、語学学校の試験 (IELTSベース)にパスしないといけない制度で、これは語学学校と大学が提携しているためです。 IELTSを受けなくてラッキー!と思いがちですが、大学入学の進学レベルコースはかなり厳しいため、“もう少しレベルを上げなければ大学で通用しない”と先生の最終的な判断によって、卒業できない=大学入学予定の見送りする生徒もクラスに何人かいました。
IELTSは一発勝負で、たったの4技能。がしかし、語学学校での合否の判定は総合的に判断してくれました。
- リーディング >>IELTSの過去問から
- リスニング >>IELTSの過去問から
- ライティング >>IELTSベースですが、同じような内容を授業で練習しているので、咄嗟ではない。
- スピーキング >>プレゼンテーション、グループディスカッション等
人によって異なると思いますが、私にとっては、当日どんな問題が出るかわからず、また知らない試験官との極度の緊張の中で行うスピーキング等に比べたら、IELTSではない(笑)興味のあるトピックへの個人レポートやプレゼン練習は、モチベーションがとても上がり、大学で必要なスキルが直結していることを実感しました。
また、語学学校で出会った仲間や友達は、今現在もいまだに交流があります。特に私の場合は、年齢的にも大学院入学組の友達が多かったので、辛い大学生活の中でも心の支えをしてもらったように思います。なので、総合的に見ても高い金額も無駄ではなかった!と今も心から思っています。
内訳②ー留学生保険(OSHC) 費用:約16万円
- 会社:nib
- 期間:2019/10/01〜2023/02/28
- OSHCは必ず入らないといけない保険で、保険の支払いをしないと学生VISAがおりない仕組みになっています。
- どの保険に入るかで、金額が異なります。
内訳③ーウーロンゴン大学の費用:約765万円
筆者が入学した2020年は、入学後すぐにCOVID-19のパンデミックが発生し、NSW州がロックダウンとなりました。そのため、オンライン授業を余儀なくされてしまったため、留学生・現地生共に授業料の割引10%〜20%ありました。
やはり大学は、TAFEに比べるとかなり高額になってきます。そして、留学生の場合は、現地の生徒の4倍もの学費になっております。なので、人によっては、 TAFEで資格取得後就職し永住権を取ったのちに、何年も経ってからスキルアップのために大に入学する方もいます。(永住権があると留学生扱いではないので、学費は現地の学生と同じため)
また、授業費以外に毎セメスターごとに、Student Servises費がかかります。
内訳④ー 卒業セレモニー参加費用:約1万6千円
日本とここが違う
日本の場合、卒業セレモニーや卒業式を行なって初めて“卒業できた”“卒業をした”感覚ですが、筆者の在籍するウーロンゴン大学では、書面上の卒業日程から4ヶ月後に卒業セレモニーが行われます。そして、なんといってもセレモニーを支払う!という驚きです。この費用の中には、セレモニーで着用するガウン等のレンタル料金が含まれています。
- 最終試験:2022/11/7-11/21 (2週間)
- 試験結果発表:2020/12/01
- 卒業した日: 2022/12/13 まだ卒業式をしていない!
- 卒業セレモニー予定日:2023/4/12 卒業セレモニーは数ヶ月後に行う!
セレモニー単体で後日に行うのは、おそらく生徒数が大規模で、様々なバックグラウンドを持った生徒が多数在籍しているため、卒業セレモニーに出席する生徒数の確定など、様々な準備等に時間がかかるのかもしれません。また、セレモニーに出席する同伴家族のためのビザの発行(日本人の場合不要ですが、ビザなしで渡航ができない国も多い)などにも時間がかかることが考えられます。
その他の費用
今回のこの学費に入れておりませんが、下記のような費用が別途かかります。
特に、Nutritionやpre-Medicine の医療・サイエンス系の学生は学校指定の計算機を購入する必要があり、大学の購買でシールをもらわないと、試験等に持ち込みができません。
また、ラボコート(実験用・解剖用)や実験用サングラスなどを用意しない場合は、授業参加ができません。
- ウーロンゴン大学指定の計算機(電卓):$20-$30
- ラボコート・白衣・実験用サングラス:~$100
- 教材例
- 教科書、ラボノート、各種ソフトウェア(必用に応じて指示有り)、PC、ノートパソコン、ダブレット、プリンター等
- ※ 授業で使用するテキストはほぼPDFで配布される。また、学生はオンライン図書館が使用できるので、無料でダウンロードするなど、筆者は自分で本を購入したのは数回のみ。
オーストラリア留学(大学)にかかった費用【まとめ】
- $93,622.20(日本円で約850万円)
- 内訳①:語学学校の費用:約67万円
- 内訳②:留学生保険(OSHC) 費用:約16万円
- 内訳③:ウーロンゴン大学の費用:約765万円
- 内訳④:卒業セレモニー参加費用:約1万6千円
今回は、筆者の約3年の大学留学にかかった費用を公開させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
正直な感想で言うと、日本の医学部に入れるほどの金額よりも高額な投資になります。そのため、アルバイトをしながら生計を立てるという風に考えている方も多いかもしれません。
ですが、Nutrition ScienceやMedical Scienceの学部の場合、現地生であっても本当に余裕がないほど勉強に追われ、アルバイトをする心の余裕がなくなります。。。特に1〜2年次と特に。(筆者も休み期間中しかできませんでした)
また、オーストラリアの大学では単位を落としたり、2回単位を落とした場合は日本のように留年できず、同じ科を履修できません。ですので、学生という本業に集中しないと本末転倒になり、更なる学費が上乗せされることになります。
ですので、医療系の学生を目指す方は、留学中のアルバイト収入を過剰に見積もらないことをおすすめします。
おわり。
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