オーストラリアの大学・大学院の栄養系留学に興味があるけど、入学に必要なIELTSのスコアって一体どのくらいなんだろう。
オーストラリアに限らず、イギリスやアメリカ等の欧米圏へ留学する際は、入学願書や申込をする前に学校が定めている英語力の基準を必ず満たしている必要があります。オーストラリアの場合は、英語力証明としてTOEFL iBT(トーフル)よりもIELTS(アイエルツ)が主流となっております。
今回はオーストラリアでの医療系・栄養学部留学で求められる英語力IELTSについて解説していきます。
- オーストラリアに留学したい
- オーストラリアの医療・栄養系の大学・大学院留学に興味がある
- オーストラリアの大学・大学院留学に興味があるが、英語力はどのくらい必要なのか知りたい
- オーストラリアの大学・大学院留学に興味があって、実際に留学した人の直近のリアルな情報が知りたい
【オーストラリア留学】IELTS(アイエルツ)とは
IELTS 資格の概要
- IELTS(International English Language Testing System)はイギリス発祥の英語試験で、英語圏の国々に留学、就労、または移住するための英語力を測定する試験。
- IELTSはイギリスだけでなく、アメリカ、カナダ、オ-ストラリア、ニュージーランドなどを含む世界140ヵ国、10,000以上の機関で認定されている4技能型(Reading、Listening、Writing、Speaking)の英語テスト。オーストラリアやニュージランドでは専門学校、大学・大学院進学時の英語力証明として、また永住権ビザ等の申請時に英語力証明としても使われています。
IELTS の特徴
試験の内容 | 4技能型 (Reading、Listening、Writing、Speaking) |
試験の時間 | 合計約2時間45分 Reading :60分 ( 3セクション- 40問 ) Writing :60分 (Task 1+Task 2 ) Listening :30分 (4セクション – 40問 ) Speaking:約15分 |
試験の種類 | アカデミックモジュール:専門学校・大学・大学院など ジェネラルモジュール :就業・永住権ビザ申請など |
試験のスコア | 1.0から9.0の0.5刻みのバンドスコア |
有効期限 | 直近2年以内に取ったスコアのみが有効 |
大学•大学院に入学に必要な英語力・IELTSスコア
大学•大学院に入学するために必要なIELTSは、学校により異なる
オーストラリアの大学では、下記の条件によって、入学時に求められる英語力が異なります。
- どの大学に入学するか
- どの学科(メジャー)を先攻するのか
学校によって多少の違いはありますが、大学•大学院に入学するために必要なIELTSのスコアはおおよそ
通常:
- オーバーオール(Overall)6.5 以上かつ各スコアが 6.0以上
医療系・法律系など一部の学科
- オーバーオール(Overall)7.0 以上かつ各スコアが 6.5以上 (学校による)
栄養系入学に求められるIELTSスコアとは
上記で述べたように、オーストラリアの大学で栄養系を先攻しようと思った場合は、医療系に該当します。
そのため、IELTSスコアは大学にもよりますが、概ねオーバーオール(Overall)6.5 – 7.0相当です。
筆者の在籍するウーロンゴン大学では以下のように記載があります。
大学学部から大学院へ進学する場合は英語力証明不要
筆者のように、ウーロンゴン大学で既に3年間学んだ学生が、そのまま大学院へ進学する場合には英語力証明は必要ありませんでした。(これは、大学がTertiary education institution(高校以上)の教育機関であることと、直近でTertiary educationにて2〜3年間学んだ場合は、再度の英語力証明は不必要とのことでした。)
大学•大学院に入学に必要なIELTS以外の英語力証明
その他の公式テスト
オーストラリアでの大学進学にはIELTSが主流ですが、その他の公式テストも有効です。
- TOEFL(トーフル):上記に記載のウーロンゴン大学の英語力証明についても見てわかるように、IELTS以外で認められており、多くの大学・大学院でIELTSと同様に有効。
- PTE (Pearson Test of English Academic) :2009年に始まった比較的新しいテストで、人によってはIELTSよりもPTEテストの方が目標スコアを取りやすいなどどいう声も多くあり、人気が出てきていますが、これも各大学によって有効か否か異なる。
筆者の在籍するウーロンゴンではIELTSまたはTOEFL(トーフル)となります。
提携語学学校から希望の大学へ進学する
まず、希望の大学へ願書を提出する際に、英語力の基準に満たしていない場合は「Conditional Offer」という条件付きのオファーをもらうことができます。言い換えると、「英語力の基準をパスしたら入学を認めるよ」というものです。
ですので、大学と提携のある語学学校にて指定の英語コースや大学進学コース等に入学する必要があります。期間は、人によってそれぞれです。筆者の場合、入学前にIELTSのスコアをすでに保有していましたが、オーバーオールで6.5に満たしていなかったため、約3-4ヶ月間滞在しました。中には、一年ほど勉強してる生徒もいたので、どのレベルで入学するかによって異なります。
入学後、授業を通してIELTS同様の英語試験にパスしたり、卒業時に定められた英語力レベルに到達した場合は、語学学校の修了証明書が英語力証明書として使用でき、IELTSやTOEFLの公式試験を受けなくても大学進学が可能な制度になっております。
通常はエージェントを通して、大学進学の申込する場合は多いかな、と思うのでこの辺りは心配しなくて大丈夫かと思いますが、筆者の語学学校は卒業時に卒業証明書を直接ウーロンゴン大学をやりとりをしてくれました。
大学に交渉する
これはとても稀なケースだと思いますが、中にはインターナショナルスクール等で教育を受けた方や、英語圏での教育を経験された方もいるかもしれません。例えば、
- 小学・中学は英語圏だけど、高校は日本の高校。
- 高校〜大学の途中まで英語圏で、それ以降に日本で、大学院入学希望。
- 家族内に英語圏の国籍を持つ人がいる(例えば、両親のどちらかがオーストラリア出身など)。
こういった場合、オーストラリアの大学入学に求められているアカデミックな英語力はすでに所持している可能性があります。日常会話は全く問題ないのに、IELTSを絶対受けなくてはいけないのか?と腑に落ちない部分もあるかもしれません。
また、オーストラリアの大学全てとは思いませんが、大学によっては、電話面談やZOOM等の面談で実力を英語力を証明できたり、英語圏での履修科目を認めてもらえた場合は、公式テストなしで入学を認めてもらえる場合があるようです。特に、両親のどちらかがオーストラリア出身の場合に限っては、子供は留学生ではなく、現地生になり得る場合があるからです。
このような場合は、すでにエージェントを通さなくても、個人で大学とのやりとりができるレベルと思われますので、一度大学に問い合わせ・交渉した方がいいかもしれません。
まとめ:栄養系留学に必要な英語力とIELTSスコア
今回は、【オーストラリア留学】栄養系の入学で求められる英語力証明とIELTSとその他テストについてお話ししました。
オーストラリアの専門学校をはじめ、大学や大学院へ留学や進学する際には英語力証明が必須です。オーストラリアでの留学を考えている方は、まずはどこの大学で学びたいか、どのくらいの英語力が必要なのか、ということをまずは確認することをおすすめします。
オーストラリア国内で栄養学部・栄養士専攻のある大学について興味のある方は こちら記事をクリック
- ‘Bachelor of Nutrition Science – Course Finder @ University of Wollongong’, n.d., viewed 18 February 2023, https://coursefinder.uow.edu.au/information/index.html?course=bachelor-nutrition-science.
- ‘Master of Nutrition and Dietetics – Course Finder @ University of Wollongong’, n.d., viewed 18 February 2023, https://coursefinder.uow.edu.au/information/index.html?course=master-of-nutrition-dietetics.
コメント